シリコンフリー 化粧品原料開発者視点で解説

化粧品カテゴリー別解説

今日の内容

化粧品原料プロフェッショナルのPepeです。
皆さん世の中に溢れている化粧品は何が良いのか分かりませんよね。結局は商品の裏書きに書いてあるレシピ(処方)が全てなんですが、よく分からずに使ってませんか?

世の中は商品を売るために、そして皆さんに商品を買わせるための戦略で溢れています。今回は巷にあふれているキーワードの中でよく見るシリコンフリーを読み解きたいと思います。成分解析で特徴が分かると、なぜこの商品がこのキーワードで売られているかが理解出来ますよ。

化粧品成分開発11年の経験を活かした情報提供を行いたいと思っています。化粧品の本質である中身(成分)の理解ができ、本当に自分の合った商品が選べるようになりますよ。

記事を読んで頂けると、使用感や見た目という感覚的な部分だけではなく、化粧品の本質である
中身(成分)が理解出来ると思います。中身が分かると本当に自分の合った商品が選べますよ。

最終的には、シリコンフリーを理解し、

自分に本当に合ったシリコーンフリー商品を探す事が出来る筈です。

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シリコンってなに?

シリコンの話

Pepeさん

シリコンって何ですか?

化粧品業界で使用されているシリコン

正式にはシリコーンはケイ素ですね。

Pepeさん

ケイ素分かりません(T_T)

そうですよね。

ケイ素はガラスとかの主成分です。シリコーンは珪石(けいせき)という鉱物を

電気的に金属ケイ素としてます。基を辿ると鉱物(天然)ですね。

Pepeさん

全く分からないです(T_T)

昔、理科の授業でスイヘイリーベイと習いましたよね?
シリコーンは炭素と近い性質を持っています。詳しく話すと長くなってしまいますが、

シリコーンは油に近い性質を持っているというイメージで先ずは良いと思いますよ。

なるほど

一旦はシリコーンは油というイメージで解説を効いてみます。

シリコン?シリコーン

皆さん、シリコンかシリコーンどっちなのって思っていますよね?
化粧品業界のシリコンは正式名称はシリコーンです。そしてこれが一体何かと言いますと、「油」です。我々業界人もシリコーンとも言いますし、シリコーン油(ユ)とも良います。これはシリコーンの性質からきています。要するにシリコーンは油と近い性質を持っているので、全てではありませんが、油と混ざります。そして水には溶けません。シリコーンには様々な種類があり、非常に面白い素材で化粧品以外にも工業用途で様々な分野で使用されています。日本最大のシリコーンメーカーさんの信越化学工業さん(Pepeは大ファンな会社)のHPを見れば分かると思います。そして化粧品業界でシリコーンを使用される最大の理由は「使用感」です。めちゃくちゃスルスル・スベスベする油剤なんです。これなしでは生きていけなくなる程、使用感は良い油として使用する事が多いです。

注:このブログでは皆さんに分かり易く説明していますが、化学的には炭素とは違いますので詳細を知りたい方は下記を参考して下さい。化学が苦手な方はスキップして下さいね\(^o^)/
https://www.silicone.jp/info/begin.shtml

天然?合成?

シリコーンの由来は珪石という鉱物です。そういう意味では天然鉱物からの由来なので、天然と言っても良いかもしれません。ただ、珪石(ケイ素)だけではシリコーンとは呼ばないので合成過程を得てるのも事実です。結果でいうと天然由来の合成物ですね。化粧品原料は自然のモノを単純に絞ったような素材、例えば食品でいう生搾りオレンジジュースのような素材は皆無に等しいです。○○エキスという成分も基本的には抽出する溶媒を使っています。また、このブログでもよく話してますが、天然=安全、合成=悪というのは違います。天然であっても、肌へ刺激がある素材もありますし、合成であっても肌への安全性が高い素材もありますので、事実を知った上で選別するべきです。基本的にシリコーンは肌へは問題なく使用出来る成分です。

何が悪いの?

でわ、シリコーンは何が悪いのでしょうか?
個人的には、肌や髪の毛に悪いとは思えません。そもそも、化粧品に配合出来る成分は厚生労働省の許可制の時代が長く、安全性を担保した成分しか使用できなかった時代が長いです。その時代からも一般的なシリコーンは厚労省の許可を得ており、ある意味国のお墨付きで化粧品に使用出来る成分です。
でわ、今世の中でノンシリコンが流行っている理由は何なのでしょうか?
あくままでもPepe個人的な意見ですが、世間一般の人が想像するシリコン(豊胸等で使用するシリコンゴム)とシリコーンを同等と思いシリコーンを理由なく悪者だと思っている人が多い。その世論的な状況を上手く手玉にとった企業がキーワードにノンシリコンと書いた商品が大ヒットした。その後シリコーンを使っていた企業も続々とノンシリコン商品を出していったという感じです。
そのため、殆どの商品がノンシリコンとキーワードにしていますが、シリコーンが何が悪いかとかは説明がありません。例えばノンシリコンシャンプーで髪がキシむなーと思っている方はシリコーンが入っているシャンプーへ変えると解決すると思いますよ。

どんな化粧品に入っているの?

基本的に何でも入っています。
主にメイキャップ商品全般、シャンプー、コンディショナー、スキンケア商品の乳液、クリーム、エッセンス、日焼け止め等、基本なんでも入ってます。
粉の表面を改質する処理や、粉を分散する液としても使用します。
非常に安定性(変化、劣化)が高く、ここ最近の使用性の高い商品の縁の下の力持ち的成分です。

まとめ

シリコーンに関して O-Si-O
シリコーンは悪ではない。(悪という証拠はない)
シリコーンは油剤に近く、使用感はツルツルして最高
シャンプーのノンシリコン商品で髪がキシむ人はシリコーン配合商品の方が断然良い
化粧品全般に使用されている
一般的なシリコーンは厚生労働省が認可した規格に合致している

Pepeが選ぶシリコーン配合 オススメ商品

化粧品原料開発に15年以上従事してきたPepeがシリコーン配合の良い商品をピックアップしてみました。皆さんご参考になれば幸いです。\(^o^)/

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シリコーン配合で使用感が非常に良いサンスクリーンだと思います。

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