今日の内容
化粧品原料プロフェッショナルのPepeです。
皆さんヘアケアの悩みは中々解決出来ませんよね。色々な商品を検索し記事やレビューを読んで試したけど中々これといった商品に出会わないのではないでしょうか?
実は、シャンプーにおいても、成分解析から選ぶ方法がありますので今回はその方法を解説しようと思います。成分解析で特徴が分かると、シャンプーの商品毎の良さが見えてきました。
化粧品成分開発11年の経験を活かした情報提供を行いたいと思っています。化粧品の本質である中身(成分)の理解ができ、本当に自分の合った商品が選べるようになりますよ。
今回はシャンプー成分の違い、化粧品原料開発者からみた商品の設計方法、実際のシャンプーの成分解析を行いたいと思います。話題のBOTANISTも解説しようと思います。
記事を読んで頂けると、使用感や見た目という感覚的な部分だけではなく、化粧品の本質である
中身(成分)が理解出来ると思います。中身が分かると本当に自分の合った商品が選べますよ。
最終的には、シャンプーを理解し、
自分に本当に合ったシャンプーを探す事が出来る筈です。
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シャンプーの話と話題のシャンプーBOTANISTの解析
シャンプーの話
Pepeさん
シャンプーって何なんですか?
ヒンズー語が語源で「マッサージをして頭皮、毛髪を清潔に保つ」
という意味です。
どんな成分が入っているんですか?
メインは界面活性活性剤です。
Pepeさん
界面活性剤分からないです(T_T)
そうですよね。
ここでは泡立つ成分だと思って頂ければ大丈夫ですよ。
シャンプーって商品によって
泡立ちや洗った後の使用感が全然違いますよね。
それはその界面活性剤の違いですか?
そうですね。
その成分を今回は解説します。
アミノ酸シャンプーに関してのブログも参考にして下さい。
泡立つ成分
皆さん、シャンプーは泡立ちますよね?
という事は基本的に泡立つ成分である「界面活性剤」が入っています。主に泡立つ成分はアニオン界面活性というマイナスの電気を持っている種類で、ラウレス硫酸Naもアミノ酸系界面活性も同じアニオンの界面活性剤です。因みにですが皆さんが使っている台所用の食器洗剤やカーシャンプーなんかもアニオン界面活性剤が主成分です。泡立ちますよね~。
泡立つ成分を補助する成分
アニオン界面活性だけではシャンプーは作れません。正確にいうとそのものだけでも泡立つのですが、粘度が足りないですし、泡に弾力やコシがないです。そのため、殆どのシャンプーが二つ目の界面活性である両性界面活性剤と組み合わせを行います。これによって粘度や泡立ちが更に向上されます。
粘度を上げる成分
アニオン界面活性剤、両性界面活性剤に加えてノニオン界面活性剤を加えていきます。ノニオンとは電荷を持たないという意味でプラスでもマイナスでもありません。この成分を加える事によって、泡立ちも向上しシャンプーに粘度(丁度良い硬さ)を調整していきます。
シャンプーは増粘剤(粘度を上げる成分)は入っていない商品が多いです。これは、上記のように成分の組み合わせで粘度を調整しているからです。(凄い技術なんですよ!!)
コンディショニング成分
石鹸もアニオン界面活性剤なのですが、皆さんは石鹸で頭を洗った事はありますか?
台所洗剤で頭を洗った事はありますか?想像がつくでしょうか?
はい、その通り!!泡立ちますよ、意外と洗えますよ~、問題は洗い上がりです。
バッシバッシになります。
じゃー何故シャンプーはバッシバッシにならないのでしょうか?
それはカチオン化ポリマーという成分のお陰なんですね。この成分がシャンプーのキモです。凄い能力の持ち主で、少量で髪に吸着してくれます。シャンプーの中に1%も入っていないにも関わらず、洗い上がりはこの子の能力で左右します。コアセルベーションという技術なんですが、難しいので分かりやすく言うと、プラスの成分であるカチオン化ポリマーは髪の毛の表面がマイナスなのでくっついてくれるという事です。要するに磁石と同じです♬
まとめ
シャンプーは大きくいうと下記の4成分から構成されている。
アニオン界面活性剤
両性界面活性剤
ノニオン界面活性剤
カチオン化ポリマー
では、実際の商品で解説しますね。
BOTANISTで解説 成分解析
ボタニスト モイスト 成分解析
今回学んだ成分を下記で分類します。
アニオン界面活性剤
ココイルメチルタウリンNa
ラウロイルメチルアラニンNa
ラウロイルサルコシンNa
ココイルグルタミン酸Na
ラウレス-4カルボン酸Na
両性界面活性剤
コカミドプロピルベタイン
ラウラミドプロピルベタイン
ノニオン界面活性剤
コカミドMEA
セテアレス-60ミリスチルグリコール
PPG-4セテス-20
PEG-40水添ヒマシ油
カチオン化ポリマー
ポリクオタニウム-10
特徴的なポイント
一般的なシャンプーは界面活性剤の泡立つ成分が一番配合されている傾向にありますが、ボタニスト モイストはグリセリン(保湿剤)が水の次に配合されています。また、3番目に配合されているコカミドプロピルベタイン(両性界面活性剤)は良い成分ですが、泡立つ成分を補助する泡立ち補助剤や増粘剤として使用される成分で泡立つ能力は低いです。
ボタニストモイストが合う人の特徴
ボタニストモイストが合う人の特徴
全体的に脱脂性の高い界面活性剤があまり配合されていないので、頭皮がカサカサな方や日々の生活でワックスや汚れが髪についていない方に良いです。今使っているシャンプーで汚れ落ちは十分だが、もう少ししっとりさせたい方には合うと思います。一方で、頭皮が油っぽい方や汚れがつきやすい職種や生活を送っている方は別の商品が良いと思います。
詳細な全成分
水、グリセリン、コカミドプロピルベタイン、ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルアラニンNa、ラウラミドプロピルベタイン、ラウロイルサルコシンNa、ラウレス-4カルボン酸Na、ココイルグルタミン酸Na、シラカンバ樹液、サボンソウ葉エキス、サピンヅストリホリアツス果実エキス、加水分解野菜タンパク、チリアトメントサつぼみエキス、異性化糖、ブドウ種子エキス、テルミナリアフェルジナンジアナ果実エキス、マドンナリリー根エキス、オリーブ葉エキス、グリチルリチン酸2K、サトウキビエキス、セラミドNG、PEG-30フィトステロール、加水分解ヒアルロン酸、加水分解コラーゲン、コカミドMEA、リンゴ酸、ポリクオタニウム-10、デシルグルコシド、BG、DPG、セテアレス-60ミリスチルグリコール、PPG-4セテス-20、PEG-40水添ヒマシ油、EDTA-2Na、エタノール、塩化Na、トコフェロール、フェノキシエタノール、安息香酸Na、香料
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