悩みを解消するポイント
化粧品原料プロフェッショナルのPepeです。
最近の化粧品では敏感肌向けテスト済みやノンコメドテスト済み等の表記がある化粧品ありますよね。
今回は化粧品原料プロ視点から安全性テストについて解説し、市販されている商品の中で化粧品原料プロフェッショナル視点でおすすめ商品を紹介したいと思います。
化粧品成分開発11年の経験を活かした情報提供を行いたいと思っています。化粧品の本質である中身(成分)の理解ができ、本当に自分の合った商品が選べるようになりますよ。
記事を読んで頂けると、使用感や見た目という感覚的な部分だけではなく、どのような安全性テストが行われ、それが何を意味するのかが理解出来ると思います。
テストを理解した状態で化粧品を探す事が出来る筈です。
おすすめ商品を先にみたい方はこちらをクリックして下さい。
化粧品原料プロのPepeが本当の意味でオススメしている商品をまとめています。
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化粧品の安全性テストについて解説
化粧品の安全性テストについて解説
毒性学の権威パラケルススさんの名言です。
パラケルススは16世紀に活躍した「医化学の祖」と呼ばれる医師です。
「あらゆるものは毒であり、毒なきものなど存在しない。あるものを無毒とするのは、その服用量のみによってなのだ」
パラケルススさんの言う通りです!
砂糖も塩も食べ過ぎると毒ですよね?
化粧品の安全性も服用量(配合量)によって安全性が変わるという事です。
化粧品の安全性テストって何?
化粧品の安全性テストって何?
Pepeさん
安全性テストってなんですか?
化粧品における人体への影響を見るテストです。
Pepeさん
何言っているかわかりません。
もう少しわかり易く🙏お願いいたします。
勿論ですよ。
現在、化粧品の安全性は発売する企業が責任を持ちます。
そのため、各化粧品会社は自社が責任を持って販売する化粧品の肌テストやその他の様々な安全性のテストを実施しています。
そうなんですね!
世の中にある化粧品は安全という事ですね。
それは一概に言えないです。
各企業に任せられているという事では、企業によってその基準が違うので
適切に対応出来ていない企業もあります。
えっ!そうなんですね。
怖いですね。自分の身は自分で守らないといけないという事ですね。
はい。そのとおりです。
今までも小さな会社から大手企業までアレルギー、刺激等色々な問題で
製品回収を起こしています。PMDAのサイトで確認出来ます。
どのように自分を守れば良いのでしょうか?
やはり、まずは入っている原料毎で安全性が担保されているか、そして最終製品(化粧品)で安全性が担保されているかが重要となってきます。
詳しく解説していきますね。
安全性テストの種類
臨床と非臨床
臨床とは人の事で非臨床とは人ではないという意味です。
医薬品等は先ずは非臨床(前臨床)と言われる動物実験や同じ結果を得られる代替法試験で安全性を確保したあと、臨床試験(人)での試験に入ります。
化粧品の最終商品の試験は今では殆ど臨床試験(人)です。
ただ、医薬部外品へ化粧品原料を新たに登録する場合は非臨床試験が必要となります。
臨床試験(人試験)の中でも化粧品や医薬部外品でよく実施される試験は下記となります。
- 人パッチ試験
- RIPT試験
- ノンコメドジェニックテスト
皆さんも上記のテストを何処かで目にした事があるのでわないでしょうか?
人パッチテストの解説
人パッチ試験
下記のように化粧品を肌につけて反応をみます。
基本的には24時間つけた後、お医者さんの判断で下記のような点数をつけるような形です。
パッチテスト済みというのは殆どがこの24時間閉塞テストを行って問題ないと判断された商品が多いです。
大手化粧品会社は殆どの製品で人パッチ試験を実施していると思います。
RIPT試験(アレルギー試験)の解説
RIPT試験
こちらも同様に肌にパッチをつけて行う試験です。通常の試験との違いは何回もやるという事です。
一度だけでは刺激が出ない場合でも反復(何度も行う)でアレルギー反応が起きる事もあります。
アレルギーテスト済み等が記載されている商品はこのRIPTテストを実施している商品です。
実際には24時間のパッチテストを実施した後、24時間休んで、また同じ箇所に24時間というのを9回繰り返して皮膚反応を観察します。
*RIPT:Repeated Insult Patch Testの略
ベストなパターンは配合されている化粧品原料の安全性が確保されている。
その安全性が確保されている原料で構成された最終化粧品で安全性が確保されている。
上記のパターンが高確率で人体への影響が少ないとう事になります。
ノンコメドジェニックテスト試験の解説
ノンコメドジェニックテスト
ノンコメドジェニックテストとはニキビのもと【コメド】になりにくい処方であることを確認するための試験です。 先ずはニキビの発生を見てみましょう。
①さまざまな原因から、過剰に分泌された皮脂や古くなった角質が毛穴に詰まる。
②毛穴の詰まりが進み、毛穴の出口に古くなった角質や皮脂が固まったコメドができる。コメドが黒く見えるものを「黒ニキビ」、白く見えるものを「白ニキビ」と呼ぶことも。
③毛穴が詰まることで、出口をなくした皮脂が毛穴にたまり、皮脂を栄養とするアクネ菌が毛穴の中に繁殖する。
④毛穴の内部で繁殖したアクネ菌や雑菌に対抗するため皮膚が炎症を起こして、赤くなったり、膿や痛みを伴って腫れたりすることも。これがいわゆる「赤ニキビ」「黄ニキビ」の状態。
ニキビは毛穴に皮脂が溜まった状態=コメドの発生が最初の原因です。
そのコメドはアクネ菌にとって居心地の良い場所なので、アクネ菌が増殖して
ニキビになります。
要するにニキビを防ぐにはコメドを作らせない事が重要だという事ですね。
ノンコメドジェニックテストとはこのコメドが発生しないかどうかを確認するテストです。
こちらも人体で行い、比較的皮脂腺が多い背中等で反復試験を実施しコメドが発生しないかを確認するテストです。
ニキビを気にされている方はノンコメドジェニックテスト済み製品を普段使用して頂き、出来てしまったニキビはアクネ菌に対して殺菌効果のある成分が配合されている医薬品や医薬部外品がおすすめです。ニキビについては下記で詳しく解説しています。
*ニキビは皮膚疾患の一つですので、酷い場合は皮膚科医の受診をおすすめします。
おすすめ製品を紹介
皆さん如何だったでしょうか?
最終製品の人体への安全性に関して理解が少しでも深まれば幸いです。
ノンコメドジェニックテスト済みの製品をいくつか紹介します。
オードムーゲ薬用ローション
こちらも歴史のある商品ですが、根強く人気のあるアイテムです。
ノンコメドジェニックテスト済みの商品ですね。
ミノン アミノモイスト 薬用アクネケア ローション
オードムーゲと同じく歴史のある商品です。使用感もさっぱりしていてニキビ肌には使いやすい一品かと思います。ノンコメドジェニックテスト済み製品です。
ここからは敏感肌用の製品を紹介します。
高純度ワセリン サンホワイトP-1
凄く調子が悪い時はワセリンに戻った方が良い時があります。お風呂上がりにたっぷり塗ってグッスリ寝ると朝は調子が戻るパターンも結構あります。こちらのワセリンは国内で精製している高純度タイプなので色も黄色くならず使用感も良いですよ。
コーセーマルホ カルテHD モイスチュア ローション
製薬会社のマルホさんとコーセーさんの合弁会社が発売したカルテ、推しの成分はヘパリン類似物質ですが、医薬部外品なので恐らく配合量は医薬品より少ないと思います。その分セラミド類似ポリマー【リピジュアの兄弟みたいな成分】も配合されていて保湿性と使用感抜群です。コスパも良いですね。
花王 キュレルクリーム
言わずと知れた花王さんのキュレルです。セラミドを見出した素晴らしい技術力の会社です。
この価格でセラミド高配合はコスパが良すぎます。是非一度使ってみて下さい。キュレルの疑似セラミドは花王さんが成分も自社で製造していますよ。
全薬工業 アルージェミスト
製薬メーカーの全薬工業が満を持して化粧品ブランドとして立ち上げたアルージェ、界面活性剤をできるだけ使用せずにセラミドをナノ化する技術は素晴らしいです。コスパもこの内容であればGood!
アルージェのセラミドは天然セラミドで肌なじみが凄く良いです。
資生堂薬品 イハダ 薬用バーム
セラミドではなく抗炎症と保湿に拘った製品です。グリチルレチン酸ステアリルはPepeも好きな成分で慢性的に起きる炎症を抑えてくれる効果のある成分です。コスパもめちゃくちゃ良いです。
成分のグリチルレチン酸ステアリルは素晴らしい抗炎症剤です。
肌の刺激でお困りの方は一度、人パッチ試験済み商品やRIPT試験済みのラインナップから商品を選んでみるのも一つの方法だと思います。また、 ニキビでお困りの方は一度、ノンコメドジェニックテスト済み商品からチョイスするのも良いと思います。
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