【紫外線吸収剤不使用 日焼け止め】敏感肌・乾燥肌・ニキビ肌・乳幼児・小児用向け製品を解説。

化粧品カテゴリー別解説

紫外線吸収剤不使用日焼け止め、敏感肌・乾燥肌・ニキビ肌・乳幼児・小児用・メンズ・ノンケミカルと様々な用途を解説します。

※2022年7月17日更新

化粧品原料プロフェッショナルのPepeです。
日焼け止めを選ぶのが凄く難しいとよく問い合わせを頂きます。種類が多いし、紫外線吸収剤が肌に悪いとか色々な噂が巷を飛び交っていていつも迷っているというような話です。



今回は化粧品原料プロ視点から


紫外線吸収剤不使用日焼け止め


を解説し、市販されている商品の中で化粧品原料プロフェッショナル視点でおすすめ商品を紹介したいと思います。




化粧品成分開発11年の経験を活かした情報提供を行いたいと思っています。化粧品の本質である中身(成分)の理解ができ、本当に自分の合った商品が選べるようになりますよ。

記事を読んで頂けると、使用感や見た目という感覚的な部分だけではなく、化粧品の本質である
中身(成分)が理解出来ると思います。中身が分かると本当に自分の合った商品が選べるようになります。




最終的には日焼け止めを理解した状態でご自身に合った

紫外線吸収剤不使用日焼け止め

を探す事が出来る筈です。



Pepe
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化粧品原料プロのPepeが本当の意味でオススメしている商品をまとめています。



Pepe
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日焼け止めの重要性を解説

Pepeさん
最近、口コミとかでよく日焼け止めが重要と目にします。

日焼け止めって何故重要なんですか?




Pepe
Pepe

日々の生活で紫外線を浴びるとたった数分で活性酸素が生じます。
これにより肌はダメージを受け、シミやシワの原因になります。




えー。
紫外線ってそんなにダメージがあるんですか?




Pepe
Pepe

はい、紫外線吸収剤のブログでも話しましたが、紫外線は肌にダメージをもたらします。太陽には紫外線という目には見えない波長の光が入っています。これは肌にあたると炎症と黒くなる作用があります。




紫外線の影響


Pepe
Pepe

左の図の解説
紫外線が肌のどの部分まで到達してどのような影響があるかを模式的に表わしてます。見ての通り紫外線は肌への影響性が高いです。




Pepe
Pepe

紫外線は皆さんのお肌の悩みで多い下記の現象を引き起こします。
日焼け止めはスキンケアといって過言ではないと思います。


  • シミ
  • タルミ
  • シワ
  • そばかす
  • 炎症
  • 黒化







シチュエーション別日焼け止め
Pepeおすすめの選び方は上記を参照下さい。


もっとマニアック!!
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の成分説明は上記を参照下さい。




紫外線吸収剤と紫外線散乱剤

「紫外線吸収剤」「紫外線散乱剤」
日焼け止めには必ず紫外線を吸収及び散乱させる「紫外線吸収剤」「紫外線散乱剤」の2種類が入っています。紫外線吸収剤不使用の日焼け止めは「紫外線散乱剤」のみを使用しています。


紫外線散乱剤
紫外線散乱剤とは酸化チタン、酸化亜鉛といった無機粉体を細かく微粒子化した白い粉の事です。こちらは粉なので肌に吸収されず安全性が高いと言われています。



紫外線吸収剤
紫外線吸収剤とは基本的には油に溶ける油溶性成分が多いです。自身の構造に紫外線を吸収する領域を持っていて、紫外線を熱エネルギーに変換する事で紫外線を吸収してくれます。


注:紫外線吸収剤は基本的には厚労省が認可している成分です。成分としての安全性を担保している成分なので製品の安全性が確認されていれば使用は全く問題ないとPepeは思います。


紫外線吸収剤不使用とは紫外線散乱剤を使用するという意味

紫外線吸収剤不使用
日焼け止めには紫外線を吸収か散乱するような成分が必要となります。紫外線吸収剤不使用の日焼け止めは紫外線吸収剤を使用せず、紫外線散乱剤のみで処方化した日焼け止めの事を指します。



Pepe
Pepe

紫外線吸収剤不使用やノンケミカルといった表現は紫外線吸収剤を使用せずに
紫外線散乱剤(酸化チタン、酸化亜鉛)のみで処方化した日焼け止めの事を指します。吸収剤フリー、ノンケミカル(ノンケミ)といった表現の日焼け止めも上記の紫外線散乱剤のみを使用した日焼け止めを言っています。




紫外線吸収剤不使用日焼け止めのメリット・デメリット

*メリット
紫外線散乱剤のみで構成されている紫外線吸収剤不使用の日焼け止めは、油剤である紫外線吸収剤を使用していないので、肌への刺激が少ないと言われています。紫外線吸収剤配合の日焼け止めで肌荒れを起こしたり、乳幼児への使用したい場合等は選択肢の一つになります。


*デメリット
酸化チタンや酸化亜鉛といった白色の粉が必ず配合されていますので、白くなったり、使用感が重いなどのデメリットもあります。




Pepe
Pepe

どの製品も一長一短があります。
紫外線吸収剤不使用日焼け止めは紫外線散乱剤である粉体が必ず配合されてしまいますので、紫外線吸収剤日焼け止めより白くなったり、重い感触になる事もあります。

注:化粧品の安全性は製品によりますので、テスターで一度試してみることや安全性試験が実施されているかも指標の一つです。安全性試験に関してはこちらに詳細を記載しています。




紫外線吸収剤不使用日焼け止めの見分け方

見分け方は簡単!!
下記のような成分が入っていないかを全成分表示(化粧箱や商品の裏の成分表)で確認するだけで大丈夫です。主に下記の紫外線吸収剤が入ってなければ、紫外線吸収剤不使用と言えると思います。



・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
・メトキシケイヒ酸オクチル
・パラメトキシ桂皮酸エチルヘキシル
・ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
・ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン
・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
・オクチルトリアゾン
・オクトクリレン

注:全ての紫外線吸収剤を記載している訳ではなく、最近よく使用される代表的な紫外線吸収剤を記載しています。紫外線吸収剤の全てのリストは厚労省発行の化粧品基準を参照下さい。



Pepe
Pepe

TwitterやInstagramで美容系インフルエンサーさんがよく「この日焼け止め凄い、吸収剤フリーなのに白くなったりしない」とアップされている日焼け止めも成分を確認すると吸収剤が配合されている事が多いので、ご自身でチェックされるのが一番だと思います。



日焼け止めのシチュエーション別使い分け方法

「SPF」「PA」の目安を説明する図

日焼け止めはシチュエーションによって使い分けが重要
上記の指標が一番わかり易いと思います。




①散歩や買い物などの日常生活
②野外での軽いスポーツやレジャーなど
③炎天下でのレジャーやマリンスポーツ




Pepeおすすめ【紫外線吸収剤不使用日焼け止め】を厳選

Pepeがおすすめする紫外線吸収剤不使用製品
・日常使い
・高SPFタイプ
・高PAタイプ
・お子様用



日常的に使用出来る紫外線吸収剤不使用日焼け止め
オルビス サンスクリーン(R)フリーエンス

化粧品原料プロ視点おすすめポイント!!
オルビスさんの紫外線吸収剤フリー日焼け止めです。SPF30との事で日常使用に向いているタイプです。紫外線散乱剤は酸化チタンのみを使用している処方となっています。使用感も伸びがよく白浮きが少ない方だと思います。この製品は安全性テストが2つ(アレルギーテストと幼児連用テスト)が実施されているので、敏感肌や乳幼児へのエントリー製品として一つの選択肢になると思います。








日常的に使用出来る紫外線吸収剤不使用日焼け止め
NOV UV ミルク EX

化粧品原料プロ視点おすすめポイント!!
敏感肌専門のブランドNOVからの紫外線吸収剤不使用の日焼け止めです。紫外線散乱剤は酸化亜鉛のみが配合されています。石鹸でも落ちやすいので赤ちゃんや子供にも良いと思います。安全性テストはパッチテスト、アレルギーテスト。光アレルギーテスト。ノンコメドジェニックテストが行われておりニキビ肌の方や敏感肌の方にもおすすめ出来るアイテムです。







日常的に使用出来る紫外線吸収剤不使用日焼け止め
キュレル 潤浸保湿 UV ミルク [医薬部外品] 日焼け止め SPF30

化粧品原料プロ視点おすすめポイント!!
言わずとしれた花王さんの敏感肌ブランドキュレルの紫外線吸収剤不使用日焼け止めです。セラミド配合で抗炎症剤であるグリチルリチン酸ジカリウムを主剤にした医薬部外品商品です。紫外線散乱剤は酸化チタン、酸化亜鉛を両方とも使用しているタイプです。安全性テストはアレルギーテスト、乾燥性敏感肌の方の協力によるパッチテスト、ノンコメドジェニックテストが実施されています。乾燥肌、敏感肌、ニキビ肌等でも使用しやすい製品となっています。






高PAタイプ ノンケミカル日焼け止め
2e(ドゥーエ) 日焼け止め ノンケミカル SPF40+ PA++++

化粧品原料プロ視点おすすめポイント!!
資生堂さんの敏感肌用ブランド2e(ドゥーエ)から販売されているノンケミカル日焼け止め、紫外線散乱剤は酸化亜鉛、酸化チタンタイプです。酸化亜鉛の方が高配合されており、PAが4+となっています。UV-A波の防御効果に優れていますので、シワやたるみといったUV-A波からの防御をよりフォーカスしたい方におすすめです。安全性テストは敏感肌の方のご協力によるパッチテスト、アレルギーテストを実施済みの製品となっています。







高SPFタイプ ノンケミカル日焼け止め
ニベアUV プロテクトウォーターミルク マイルド

化粧品原料プロ視点おすすめポイント!!
ニベアさんが出している高SPFタイプのノンケミカル日焼け止めです。今までもPepeおすすめ商品として紹介しています。特徴は紫外線散乱剤のみの高SPFタイプの処方の中で比較的白浮きが少なく瑞々しい感触かなと思っています。価格も手頃なので、気にせず使用が出来る点も好きなポイントです。比較的さっぱりタイプなので、男性の方で紫外線吸収剤不使用の日焼け止め商品を初めて使う方にはおすすめです。







子供向け 高SPFタイプ ノンケミカル日焼け止め
ビオレ UV キッズ ピュアミルク 日焼け止め SPF50 / PA+++

化粧品原料プロ視点おすすめポイント!!
花王さんが出している子供向けノンケミカル日焼け止めです。高SPF、PA3+かつウォータープルーフと機能面は言う事なしですが、やはり白くなる傾向はあります。私の感覚ではニベアさんより白く感じますが、機能性は言う事なしなので、レジャーでノンケミカルの日焼け止めを使用したい時は良いと思います。小さなお子さんにしっかり塗布した日は親御さんが洗い流してあげた方が良いかもしれませんね。







子供向け(敏感肌向け) 高SPFタイプ ノンケミカル日焼け止め
dプログラム アレルバリア エッセンス N 日焼け止め SPF50+ PA+++

化粧品原料プロ視点おすすめポイント!!
資生堂さんの敏感肌ブランドdプログラムのノンケミカル日焼け止めです。本製品は乳幼児での安全性テストも実施済み商品です。商品名についているアレルバリアは資生堂さんの技術で花粉やホコリからバリアしてくれる機能です。敏感肌の方やお子様にも使用出来る製品だと思います。こちらも酸化亜鉛、酸化チタンが高配合されていますので、小さいお子様に使用した日はお風呂で洗流す時に親御さんがお手伝いしてあげるとしっかり落とせると思います。








紫外線吸収剤配合タイプの日焼け止め
自身に合う日焼け止めの選び方、おすすめ商品はこちらを参照下さい





Pepe
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