【自己紹介】
化粧品成分専門ブログ
コスメプロフェッショナル
運営者 Pepe
化粧品成分開発に10年以上従事した化粧品成分のプロフェッショナルであるPepeが発信する化粧品成分特化ブログです。難しい化粧品成分を分かりやすく解説していき、その成分を使用した最終製品を紹介していきます。読者の方が化粧品成分を理解する事によって、化粧品選びが楽しくなり、幸せなコスメライフを過ごせる切っ掛けになれば嬉しいです。
本日のテーマ
【ナイアシンアミド】
新学期もはじまり、スキンケアを重視してくる4月!シワが気になります。。。
シワ改善商品の中でもよく聞く成分はナイアシンアミドとレチノールです。効果がある成分としてドラッグストアで「ナイアシンアミド」配合化粧品や医薬部外品が巷に溢れています。
今回は化粧品成分プロ視点から
ナイアシンアミドの効果
について解説し、市販されている商品の中で化粧品成分プロフェッショナル視点でおすすめ商品を紹介したいと思います。
化粧品成分開発10年以上の経験を活かし、化粧品の本質である中身(成分)の解説をしていきます。
記事を読んで頂けると、使用感や見た目という感覚的な部分だけではなく、化粧品の本質である
中身(成分)が理解出来ると思います。中身が分かると本当に自分の合った商品が選べるようになります。
最終的には、ナイアシンアミドという成分効果を理解して
ナイアシンアミド配合
化粧品や医薬部外品
を探す事が出来るはずです。
Pepeおすすめ商品を先にみたい方はこちらをクリック
ナイアシンアミドの効果を徹底解説、レチノールと並ぶシワ改善?
ナイアシンアミドの効果は?レチノールと並ぶ抗シワ成分を徹底解説!
ナイアシンアミドって何?効能効果は?
Pepeさん
ナイアシンアミドってなんですか?
ナイアシンアミドとはニコチン酸アミドの事ですね。
Pepeさん
ナイアシンアミドとニコチン酸アミドは同じ成分という事ですか?
もう少しわかり易く🙏お願いいたします。
勿論ですよ。
ナイアシンアミド=ニコチン酸アミドという成分だという事です。
因みに化粧品の表示名称だとナイアシンアミド、医薬部外品の表示名称だとニコチン酸アミドとなります。因みにナイアシンやナイアシンアミドはビタミンの一種でもあります。
えー!ナイアシンアミドもビタミンなんですね?
レチノールはビタミンA、アスコルビン酸はビタミンCでしたね?
効く成分にはビタミンが多いのですね。
はい以前話したように
ビタミンAはレチノール
ビタミンCはアスコルビン酸
成分名と一般名が違う事が多いです。
ビタミンって凄いんですね!!
今回のナイアシンアミドは名前だけでいうと3種類あります。
ナイアシンアミド:
化粧品表示名称や一般的使用
ニコチン酸アミド:
医薬部外品表示名称、私のようなベテラン開発者こっちの方が馴染む
ビタミンB3:
ビタミンの種類 ナイアシンやナイアシンアミドの総称
この3つとも同じナイアシンアミドなんですね。
よく分かりました。
はい!少しややこしいですが、全部ナイアシンアミドの事です。
肝心の効果に関して下記に解説していきます。
ナイアシンアミドは「シワ改善」「抗シワ」の医薬部外品有効成分です。
シワ関係のブログも参考にして頂けますとより理解しやすいと思います。
ナイアシンアミド=ニコチン酸アミド=ビタミンB3
ナイアシンアミドはビタミン?
ナイアシンアミドとニコチン酸アミドとビタミンB3は同じ意味です。
ビタミンB3は、エネルギー産生、糖質、脂質、タンパク質の代謝、肪酸やステロイドホルモンの生合成、DNAの修復や合成、アルコールの代謝など様々な機能に関わっています。二日酔いの原因にもなる「アセトアルデヒド」を分解するというデータもあり、服用すると二日酔いに効くという効果もありますので、サプリメントとしても効果の高い成分です。ビタミンAやビタミンCも服用しても効果がありますねので、ビタミン類のポテンシャルの高さがわかると思います。ナイアシンアミドは水溶性のビタミンです。ビタミンB群は沢山ありますがそのの1種となります。エネルギー(糖質等を変える)を産生する際に働く酵素を補助する不可欠な働きをしまので、皮ふや粘膜にも効果があります。
ビタミンB3という表示はありません。
化粧品表示:
ナイアシンアミド
医薬部外品:
ニコチン酸アミド
と表示されます。
ビタミンB3という表示はされませんのでご注意下さい。
ナイアシンアミドの効果と機能
ナイアシンアミドの効果と機能
ナイアシンアミドは様々な効果が期待出来ます。
美白効果としては、メラニンが表皮の細胞に受け渡されるのを抑制し、メラニンが過剰に肌の表面に現れることを防ぎます。要するに黒くなるのを防いでくれます。抗シワ効果としては、真皮にあるコラーゲンを産生してくれてハリのある肌に改善をしてくれます。
ナイアシンアミドの効果は主に下記です↓
美白:
メラニン(黒化)を抑制
抗シワ:
コラーゲンを産生してハリ
上記のように真皮部分の弾力不足をコラーゲン産生を促進させる事で
シワを盛り上げて改善させるアプローチですね。
ナイアシンアミドはシワに効果がある?
ナイアシンアミドの効果は?
下記は日本香粧品学会での抗シワガイドラインにあるシワグレード別の写真です。ナイアシンアミドはシワグレード1~3に対してのデータが文献で確認する事が出来ました。
ナイアシンアミドで抗シワデータを取得したKOSEさんはもしかしたら、他のグレードでの効能効果を取得されているかもしれません。因みに資生堂さんの純粋レチノールはシワグレード4に対してのデータを公開しています。
ナイアシンアミド
シワに対して効果が高い
成分ですね。
ナイアシンアミドの配合量
ナイアシンアミドの配合量
化粧品では微量しか配合していない商品も多いです。一方で医薬部外品のナイアシンアミド配合商品は厚生労働省への申請をして販売される商品です。この場合ナイアシンアミドは主剤(有効成分)となり、ある一定量配合しないといけません。また、この配合したナイアシンアミドを製品中で定量(しっかり入っている事を確認)しないといけないので、Pepeがナイアシンアミドの化粧品を購入するのであれば医薬部外品の商品を選択します。
医薬部外品の有効成分ナイアシンアミド
ナイアシンアミドという成分を気に入って商品を購入するのであれば
・医薬部外品
・ナイアシンアミド
・有効成分
でナイアシンアミドがしっかりある一定量入っている事は確実となります。
化粧品全般
気をつけて欲しい事
化粧品成分の効果や安全性は配合量や処方によります。
化粧品の表示名称(製品の裏に記載されている成分)は1%以下は順不同ですので、0.00001%という凄く微量を添加していても配合成分(箱や製品の裏に書いてある成分表示)に記載出来ます。特に最近巷で見かけれる酷い製品は、レチノール関係かなと思います。レチノールは凄く扱いにくい成分なので、効果のある配合量を添加するには容器や処方を工夫しないといけないです。微添(凄く少ない量)だけして大きくレチノール配合と記載したり、レチノールではなくレチノール誘導体を少し配合してレチノール配合と大きく記載したりしている製品が多いです。。。
- Key成分の配合は微添ではなく、しっかり配合されているかどうか。化粧品の場合は表示名称の順番でプロが見ればある程度分かります。(気になる製品があれば問い合わせ下さい。)
- レチノール:表示名称がレチノールかどうか、ビタミンA油、パルミチン酸レチノール等の誘導体が配合されているのにレチノール配合として謳っている等
- ビタミンC:アスコルビン酸としての表示名称なのか、ビタミンC誘導体としての表示名称どうか等ですね。
誘導体であっても効果がある成分もありますが、誘導体を入れているのにあえてその前駆体である有効成分を大きく謳っているような商品は、成分知識のない素人にあえて有効成分が多く入っているような販売方法なので個人的には好きではありません。このような商品を避ける方法は自身で成分に関する知識や化粧品の法律の理解度をUPさせていく意外はないと思います。
化粧品や医薬部外品の成分や法律を理解する事で、各製品の内容を理解した上で自身で判断出来るようになり、本当に自身に合った製品が得られる筈です。
Pepeはこのブログで皆さんが自身に合った化粧品を選択出来るお手伝いをしたいと思っています。
Pepeおすすめのナイアシンアミド製品
各社素晴らしい商品を出しています。
その中でもPepeであればという商品をご紹介させていただきます。Pepeのおすすめポイントを是非☑して頂き、皆さんの選択肢が広がれば幸いです。
Pepeおすすめナイアシンアミド抗シワ商品
①KOSE ONE BY KOSE
化粧品成分プロ視点おすすめポイント!!
KOSEさんが威信をかけて出している抗シワ製品ONE BY KOSE。自社の名前が付いている商品はフラグシップ商品が多いですね。ナイアシンアミドの抗シワ製品はKOSEさんが世界初で販売しました。美白と抗シワの有効成分として配合しています。抗シワという機能を持たせながら、肌に柔軟性とハリを出すという処方上の技術も加える事によって他のナイアシンアミド製品とは別格な使用感となっています。勿論、医薬部外品の商品となっていますので、ナイアシンアミドもしっかり一定量入っています。
Pepeおすすめナイアシンアミド抗シワ商品
②LE CHERI リンクルリペア ナイトクリーム
化粧品成分プロ視点おすすめポイント!!
ナイアシンアミドのスペシャリストであるKOSEさんが販売したリンクルケアクリームです。ONE BY KOSEさんとは違い、今回はカプセル化技術を使っています。コレステロールは細胞間脂質(セラミドも含まれる)の構成成分でセラミドのように肌馴染みがよく素晴らしい成分です。イオン化(磁石のような作用)を持たせる事によってこのような成分を肌に残す技術がつめこまれている製品です。同じナイアシンアミドの有効成分であるONE BY KOSEとはアプローチが違うのでナイアシンアミドファンの方は両方使用するのもありだと思いますよ。
Pepeおすすめナイアシンアミド抗シワ商品
③無印良品 医薬部外品 エイジングケア薬用リンクルケア美容液
化粧品成分料プロ視点おすすめポイント!!
MUJIの美容液ですね。
安いです!!MUJIはファブレスです。ただ、製品の安全性はしっかり担保されている商品が多いです。ナイアシンアミド商品はレチノール商品より安価な商品が多いですが、2千円を切って安心して試せる商品としてPepeはおすすめします。ナイアシンアミドという成分が気になっているが、あまり高い金額は払えないという方は、先ずこちらで試して頂くにはもってこいのエントリー商品です。価格は安いですが、ナイアシンアミドが有効成分の医薬部外品です。ナイアシンアミド微量添加製品ではありませんので、ご安心を\(^o^)/
Pepeおすすめナイアシンアミド抗シワ商品
④Dior カプチュール トータル セル ENGY
化粧品成分プロ視点おすすめポイント!!
こちらは化粧品なので、番外編ですがPepeとしては非常におすすめ出来る製品です。先ずナイアシンアミドは確実に1%以上は入っていると思います。全成分から考えてもしっかり配合されています。使用感は勿論の事、色々な技術がつめこまれている素晴らしい商品です。配合されているアセチル化ヒアルロン酸はヒアルロン酸にアンカー機能をつける事によって肌に長時間くっつく事が出来ます。アルカリゲネス産生多糖体は微生物が外的から身を守るために持っておりバリア膜のポリマーです。欧州では機能性を謳う時にドシエという効能効果のエビデンスが必要です。日本では法律が違うので謳う事が出来ませんが効果の高い商品です。配合されている化粧品成分も高価格成分が入っていますので、化粧品成分プロ視点から見ても納得出来る価格かと思います。
ファンケル エンリッチプラス 化粧液
価格1,820円
成分プロおすすめポイント!!
速攻型エクトインカプセル配合の化粧液。ファンケルが発見したコラーゲンを生み出すメカニズムを再現。従来のカプセルよりやわらかいため浸透力が高いのが特長で、美容保湿成分を角層深部まで届け、質の高いコラーゲンを肌にたっぷり満たし、これまでにないハリと弾力をもたらしてくれます。
ファンケル エンリッチプラス 乳液
価格1,820円
成分プロおすすめポイント!!
コラーゲンは、細胞で作られるだけでは不十分で、そのあと細胞の外へ分泌され、コラーゲン線維を作ることで初めて、肌の弾力を保つようになります。ファンケルの特殊技術でコラーゲン産生を促進させてくれます。使用感もモチモチ系で化粧水とセットで使用すると更に効果が期待出来ます。
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ナイアシンアミドの仲間
レチノール
ビタミンC
解説はこちら👇
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