※2022年10月10日更新
【自己紹介】
化粧品成分専門ブログ
コスメプロフェッショナル
運営者 Pepe
化粧品成分開発に10年以上従事した化粧品成分のプロフェッショナルであるPepeが発信する化粧品成分特化ブログです。難しい化粧品成分を分かりやすく解説していき、その成分を使用した最終製品を紹介していきます。読者の方が化粧品成分を理解する事によって、化粧品選びが楽しくなり、幸せなコスメライフを過ごせる切っ掛けになれば嬉しいです。
本日のテーマ
【コラーゲン】
良いとされている化粧品成分を実際に見たことある方は少ないのではないでしょうか?
今回は皆さんもよくご存知のコラーゲンについて解説し、市販されている商品の中で化粧品成分プロフェッショナル視点でおすすめ商品を紹介したいと思います。成分や内容が分かるとコラーゲン化粧品の良さが見えてきます。
コラーゲンを徹底解説し、最終的には市販されている商品中でおすすめ商品を紹介していきます。化粧品成分開発10年以上の経験を活かした情報共有と化粧品の本質である中身(成分)の情報を提供します。
今回はコラーゲンがどのように着目されたかや、どの部分に効く成分かも解説していきます。
記事を読んで頂けると、使用感や見た目という感覚的な部分だけではなく、化粧品の本質である
中身(成分)が理解出来ると思います。中身が分かると本当に自分の合った商品が選べるようになります。
数あるコラーゲン製品の中から、
自身に合うコラーゲン
製品を探す事が出来る筈です。
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今回のテーマ【クレジングオイル】に関して化粧品成分プロのPepeがオススメしている商品をまとめています。
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コラーゲンの効果や特性を解説
コラーゲン食べても増えないの?徹底解説していきます。
コラーゲンって何?
Pepeさん
コラーゲンって何なのですか?
コラーゲンというのはタンパク質です。
Pepeさん
全く良くわかりません。もう少しわかり易く話して頂けますか?
勿論です。先ずコラーゲンというのはタンパク質です。コラーゲンは肌の中に存在していてアミノ酸の鎖が3重に重なっています。簡単にいうと皮膚を支えるバネのような役割をします。
下記の図のらせんになっているのがコラーゲンです。化粧品には加水分解(分子を切った)状態で配合されています。
*出典:高研(コラーゲン原料メーカー)ホームページより
凄いですね。化粧品に使われている理由が分かりました。では、コラーゲン配合化粧品を使えば肌の中のコラーゲンが増えるんですね?
そこは違うのです。コラーゲンはアミノ酸が繋がったタンパク質です。分子量が大きいので肌への浸透は低です。機能としては高保湿剤での役割です。
コラーゲン自体は保湿効果が高いですが、コラーゲンを塗ってもコラーゲンは増えないという事を理解しておいて下さい。
コラーゲンの歴史
コラーゲンは革?
コラーゲンに熱を加えるとゼラチンになります。動物の皮を煮出したりして古くから天然の接着剤として使用されていました。
【コラーゲン(Collagen)のコル=ニカワ、ゲン=もとになるもの】を意味すしますので、接着剤(ニカワ)としての意味です。その後、食用ゼラチンが製造されるようになり、食用以外でも写真フィルムや接着剤等、様々なものに応用されるようになりました。
70年前程からコラーゲンの研究が進み、現在ではコラーゲンはアミノ酸が鎖状になってポリペプチド(タンパク質)となり、三重らせんの構造だと分かってきました。
コラーゲンの種類
29種類
コラーゲンは29種類体内にあります、Ⅰ型、Ⅱ型と数字で分類されていて9種類は皮膚の中にあって、それぞれが重要な役割を持ちます。
Ⅰ型コラーゲン
基本的なコラーゲンはⅠ型コラーゲンで、皮膚に多く存在し、弾力や強度に関係しています。II型コラーゲンは軟骨、硝子体、Ⅲ型コラーゲンは皮膚や血管壁に多く含まれています。
一言でコラーゲンといっても、様々な種類があるという事です。
コラーゲンって何から出来ているの?
コラーゲンの由来は?
20年以上前のコラーゲンは全て動物由来でした。上記歴史の所でも記載しましたが、基本的には動物の皮を由来にしています。牛、豚、鳥の3種類が多く、その中でも牛と豚由来のコラーゲンが多かったです。
現在、化粧品に配合されているコラーゲンは殆どが魚由来のコラーゲンとなっています。これは2000年初頭にBSE(狂牛病)問題が米国で発生し、化粧品原料から牛由来の原料を避けるようになったからです。今は牛のコラーゲンは基本なし、動物由来であれば豚がメインで後は魚のコラーゲンです。植物にはコラーゲンがありませんので、基本的にコラーゲンは動物か魚由来となります。
現在の化粧品業界で使用されているコラーゲンは魚由来のコラーゲンが多いです。
化粧品原料としてのコラーゲンの価格
化粧品原料としてのコラーゲンの価格は?
それなりに高い成分でした。最近は輸入で安いものであればKg辺り数千円の原料もあります。価格に関ては、基本的には粗原料の種類によります。安いコラーゲンは主に東南アジアで養殖している魚の鱗や皮から抽出している事が多く、精製がよくないと原料自体に魚の臭いがあります。
BSE問題が発生し、急ピッチで動物由来から魚由来に変わった頃は魚由来のコラーゲンは魚臭が強く使用性が悪かったです。最近は臭いの少ない高精製品原料も多くなってきました。
化粧品成分プロおすすめ!コラーゲンの取り扱い方法
コラーゲンの取り扱い方法!
コラーゲンはとにかく温度に弱いです。化粧品に配合する時も必ず高温を避け常温で配合するようなデリケートな素材です。下記のように魚由来と動物由来では変性する温度が違います
*動物コラーゲン:人間と同じく変温動物ですので、人間の体温(36℃)ぐらいまでは変性しません
*魚のコラーゲン:一方、魚のコラーゲンは25℃前後で変性します。
コラーゲンまとめ
コラーゲン自体にはコラーゲンを増やす効果はありませんが、高保湿ケアとしては非常に優れています。
- コラーゲンは温度に弱いので、コラーゲン高配合化粧品は冷蔵庫保管がおすすめ
- コラーゲンを塗ってもコラーゲンは増えない
- コラーゲンの由来は動物と魚があり、変性の温度が違う
- コラーゲン自体は使用感も良く、保湿効果は高い
化粧品成分プロPepeがオススメするコラーゲン化粧品
コラーゲン自体にはコラーゲンを増やす効果はありませんが、高保湿ケアとしては非常に優れています。今回はコラーゲン配合化粧品を1品紹介したいと思います。
ニッピ化粧品
スキンケア ジェル NMバランス
ニッピさんのコラーゲンジェルです。Pepeがオススメする理由は下記です。
ニッピさんという会社の旧名は日本皮革株式会社(これを訳して今はニッピ)です。この会社は皮の鞣し(皮を製造)する会社でした。動物の皮からは皮製品は勿論、コラーゲンやゼラチンも取れます。そのため、企業としてコラーゲン研究にも力を入れてきました。ニッピ化粧品のコラーゲンは自社で製造する国内産の豚を使用したコラーゲン化粧品で世界に一つだけの化粧品となっています。Pepeも個人的には魚のコラーゲンより豚のコラーゲンの方が使用感が好きな原料です。
- ニッピ化粧品はコラーゲン原料メーカーでもありコラーゲンを熟知している
- 下記スキンケアジェルには豚由来(国産)のコラーゲンが配合されている
- 温度に弱いコラーゲンを温度管理をして品質を維持している
- 使用感非常に良いです
コラーゲン化粧品を使用した事の無い方は、一度試して頂ければ嬉しいです。
*要冷蔵保管で🙏お願いいたします。
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