【自己紹介】
化粧品成分専門ブログ
運営者 Pepe
・化粧品成分開発者
・10年以上の経験
・化粧品成分のプロフェッショナル
本日のテーマ
【クレジングオイル】
前回のクレンジングバームに続きクレンジングオイルを特集したいと思います。最近クレンジング難民が多いと聞いていますので、バームに続きクレンジングオイルをフォーカスして解説していきたいと思います。そもそもクレンジングオイルやクレンジングバームが角栓や黒ずみに効くのかも見解を示したいです。
クレジングオイルを徹底解説し、最終的には市販されている商品中でおすすめ商品を紹介していきます。化粧品成分開発10年以上の経験を活かした情報共有と化粧品の本質である中身(成分)の情報を提供します。
数あるクレンジングオイル製品の中から、
自身に合うクレンジングオイル
製品を探す事が出来る筈です。
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化粧品成分プロが解説、使い方、毛穴や角栓への効果、どのような処方設計なのかを解説していきます。
クレジングオイル徹底解説
クレンジングオイルの概要説明
Pepeさん
クレンジングオイルっていつからあるのですか?
1967年にシュウウエムラさんが発売されたのが、日本初といわれています。
そんなに昔からある製品なんですね。
昔、私の母親はポンズのクレンジングクリームを使っていました。
そうですね。一昔前の売れ筋商品はクレンジングクリームですね。
特にユニリーバ・ジャパンさんのポンズは下記のように大ヒットしました👇
クレンジングクリームからクレンジングオイルがブームになったのはどうしてですか?
私も詳しい事は分かりませんが、処方としてはクレンジングクリームよりクレンジングオイルの方がメイクを落とす効果が高いので、パフォーマンス的に良かったのかもしれません。
Pepeさん
ちょっと分からないです。何故クレンジングオイルの方がパフォーマンスが良いのですか?
基本的にメイク製品は油剤に粉(メイク粉体)を分散しています。メイク自体にオイルが馴染みやすいので、オイルの方がメイク落とし効果が高い製品が多くなります。クレンジングバームもメイク落とし効果が高いのはクレンジングオイル同様に油剤がメインの処方が効いてきます。
Pepeさん
良くわかりました。クレンジングオイルの良い所教えて下さい♫
はい、下記で解説していきます。
是非、楽しんで読んでいって下さい♫
クレンジングオイルの歴史や成分
クレンジングオイルいつからブームに?
1967年「シュウ ウエムラ」がオイルクレンジングが一般的でなかった時代に、世界初のクレンジングオイル「アンマスク」を発売したのが日本初と言われています。クレンジングオイルがヒットしたのは1990年代後半でFANCLさんのマイルドクレンジングがヒットしました。
クレンジングオイルの成分は何が入ってる?
基本的には油剤と界面活性剤で構成されています。昔は油剤としては一番コストが安くて安定している流動パラフィン(成分名:ミネラルオイル)が使用されていましたが、今はエステル油も多く使われています。エステル油や分岐型の脂肪酸(成分名:イソステアリン酸)はメイクとの馴染みも良い油剤です。
1990年代後半のクレンジングオイルは基本的にお風呂で使う商品ではなく、洗面台で乾いた手で使う商品でした。2000年代になってから濡れた手でも使えるクレンジングオイルが開発されました。
クレンジングオイルとクレンジングバームとの違い
クレンジングオイルとバームの違いは?
処方的にはクレンジングバームはクレンジングオイルを固めています。オイルを高融点のワックスで固めている製品が多いです。ワックスの配合量を調整して、丁度肌の上35度前後で溶ける(融点)ように処方化しています。素晴らしい技術ですね。
クレンジングオイルとクレンジングバームの違いは外観です。
(固形か液体)
オイル VS バーム
オイル:最近のタイプは水に濡れて使えるので便利
バーム:バターのようにトロっとした感触
クレンジングオイルとバームの違いは外観と感触ですが使用感は全然違いますよね。
*オイル:水に濡れても使えるので、お風呂とかでサッと落としたい時は便利
*バーム:トロっとした感触で癒される。乾いた手で使って下さい
個人的に比較してみてますが、メイク落ちはどちらも良いですね。
バイコン*1処方のクレンジングオイルはバームよりメイク落ちが良いですね。
*1:バイコンティニアス(油剤と界面活性剤の連続層)どこかで解説しようと思います。
クレンジングオイル 毛穴や角栓への効果
クレンジングオイルは毛穴や角栓に効果ある?
毛穴にある角栓はタンパク質と皮脂の混合物です。イメージは【ミルフィーユ】このミルフィーユの状態を溶かしたり洗浄して落とすのは至難の業です。クレンジングオイルやクレンジングバームは皮脂(油剤)には強いのですが、角栓となるとタンパク質と皮脂のミルフィーユなのでかなり厳しいです。実際に自身の毛穴や角栓でも見てみましたが、あまり効果は感じられませんでした。
結論:
クレンジング効果で選ぼう
毛穴や角栓には基本効果がないと個人的には思います。
化粧品原料プロ ポイント!!
一石二鳥は難しい!クレンジングはクレンジング効果を重視
今回は一般的な乳化剤ではなく、食用でも使用出来るポリグリセリン系の界面活性剤をメインに使用しているクレンジング効果の高いクレンジングオイルを解説していきます。
*注:ポリグリ系界面活性剤が全て食品に使用出来る訳ではありません。
クレンジングオイルの正しい使用方法
クレンジングオイルも正しく使用しないと意味がありません。
こちらでは使用方法を解説していきます。
おすすめの使用方法
STEP1:手や顔が乾いた状態でクレンジングオイルを1プッシュから2プッシュ手のひらに出します。
※お風呂の場合は水に濡れた手になるので、製品が水に濡れても大丈夫なタイプか確認した上で使用して下さい
STEP2:顔全体になじませていき、全体的にオイルが行き渡るように優しくクルクルとなじませていきます。
STEP3:全体的に肌になじんだら、ヌルヌルした感触がなくなるまでお湯で流していきましょう。
化粧品原料プロ ポイント!!
STEP3の所で実は乳化が起きています。
クレンジングオイルが肌のメイク成分油剤で溶解(分散)してくれていて、そこにぬるま湯が入った瞬間に*乳化が起きてメイクと一緒に洗い流してくれています。
*詳しい原理が知りたい方は日焼け止めブログのW/O O/W乳化を参照下さい♫
化粧品成分プロからのポイント!!
乾いた手でクレンジングオイルを使ってみて下さい。
クレンジングオイルはメイクをなじませてから、上記のように乳化して洗い流します。
最近は水に濡れても使用出来るクレンジングオイルもありますが、乾いた状態の方が実はメイク落としの効果が高いです。たっぷりメイクした日は濡れていない状態で使用してみて下さい。
クレンジングオイル
乾いた手や顔で使用してみると使用感やメイク落ちが変わりますよ!
ボディーソープや洗顔でなかなか落ちない日焼け止めには、クレンジングオイルやクレンジングバームを使うとスッキリ綺麗に落ちますよ。
Pepeおすすめクレンジングオイル
Pepeが今回おすすめするクレンジングオイルはこちら👇
スプレーゼ バリアグロウ クレンジングオイル
化粧品成分プロおすすめポイント!!
元化粧品OEM研究者でもあり、Youtuberのすみしょうさんのクレンジングオイル。自身の経験や臨床データをもとにつくられたクレンジンググオイルは非常に感触の良い製品となっています。肌に優しいポリグリ系の界面活性剤とエステル油をメインにしたサッパリ、しっとり処方。メイク落ちのパフォーマンスも高い商品になっています。
ファンケル マイルドクレンジングオイル
化粧品成分プロおすすめポイント!!
やっぱりねと思うかもしれませんが、マイクレは外せません。ポリグリ系界面活性剤を独自開発してまで作ったファンケルさん渾身の製品です。ポリグリ系の界面活性剤は安全性は高いのですがベタつく使用感がどうしても出てしまう所をオリジナルのポリグリ界面活性剤を作る所から始めた素晴らしい商品です。コスパも抜群!
🌟丁度今なら初回500円キャンペーンやっています。👇
アテニア スキンクリアクレンズ オイル
化粧品成分プロおすすめポイント!!
アテニアも外せませんね。ファンケルさんグループなので、ファンケル独占のポリグリ系界面活性剤を共有しています。処方はほぼマイクレと同じですが、油剤の増粘剤等少し違っていて、個人的にはアテニアの方が厚みがあるイメージです。マイクレより更にしっとり(こってり)した感触が好きな方はこちらをおすすめします。コスパも良いですね。
アルティム8∞ スブリム ビューティ
クレンジング オイル
化粧品成分プロおすすめポイント!!
世界で6秒に1本売れているシュウウエムラのクレジングオイル。クレンジングオイルの歴史にも出てくるシュウウエムラのオイルです。トウモロコシ胚芽油をメイン油剤にしている所も特徴的です。こちらもポリグリ系をメインの界面活性剤として採用しています。オレイル系の活性剤は安定化が難しいのですが、上手く配合してメイク落としのパフォーマンスを良くしています。
THREE バランシング クレンジング オイル R
COSMOS ORGANIC
化粧品成分プロおすすめポイント!!
POLAグループのTHREEから出ているコスモス認証のクレジングオイルです。コスモス認証とはオーガニック認証の一つで左記のようなマークを認証商品に付けることが出来ます。処方は植物系エステル油を中心にポリグリ系の界面活性剤を配合しています。全成分を植物由来に拘りオーガニック認証まで取得している数少ないクレンジングオイルです。
クレンジングバーム解説
メイク落としに関して新たな剤形として注文のクレンジングバーム!
化粧品成分プロ視点で解説をしていますので、ご興味ある方は是非参照下さい。
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