クレンジングバームを化粧品原料プロが解説、使い方、毛穴への効果、どのような処方設計なのかを解説していきます。
化粧品成分プロフェッショナルのPepeです。
今回はクレンジングバームを特集したいと思います。最近クレンジング難民が多いと聞いています。クレンジングにはバームもありますが、オイルやリキッド、ウォーター等色々な種類がありますね。
今回は化粧品原成分プロ視点から
クレンジングバームを解説し、効果的な使用方法、市販されている商品の中で化粧品成分プロフェッショナル視点でおすすめ商品を紹介したいと思います。
化粧品成分開発11年の経験を活かした情報提供を行いたいと思っています。化粧品の本質である中身(成分)の理解ができ、本当に自分の合った商品が選べるようになりますよ。
記事を読んで頂けると、使用感や見た目という感覚的な部分だけではなく、化粧品の本質である中身(成分)が理解出来ると思います。中身が分かると本当に自分の合った商品が選べるようになります。
最終的には数あるクレンジングバーム製品の中から、
自身に合うクレンジングバーム製品を探す事が出来る筈です。
おすすめ商品を先にみたい方は
こちらをクリックして下さい。
化粧品成分プロのPepeが本当の意味でオススメしている商品をまとめています。
クレンジングバームを解説
Pepeさん
クレンジングバームっていつからあるのですか?
2015年頃からブームになったクレンジングバーム、火付け役は皆さんご存知のDUOですね。プレミアアンチエイジングという会社から発売されています。
昔からある製品なんですか?
DUO自体の発売は2010年頃です。発売当初は今のような数量の販売ではなく、ごく少量の生産でした。少しづつ口コミで広がってブームになっていきましたね。
クレンジングバームという剤形は昔からあるのでしょうか?
同じような剤形は一部は販売されていたようです。
バームは固形なので、製造するのが難しい剤形ですね。
Pepeさん
ちょっと分からないです。何故固形だと製造が難しいのですか?
中身が固形の製品は一定の温度をかけた上で充填しないといけないので、特別な設備が必要な事が多いです。例えばヘアワックス、口紅、リップグロスのような剤形は温度を上げた状態で充填しますね。イメージはロウソクの蝋のような感じで熱がかかると液体になって、冷えると固まるような製品です。クレンジングバームも高温では液体、常温では固体となります。
Pepeさん
良くわかりました。クレンジングバームは何が良いのでしょうか?
はい、下記で解説していきます。
是非、楽しんで読んでいって下さい♫
クレンジングバームの中身や成分
クレンジングバームいつからブームに?
2015年頃からブームになっているクレンジングのオイル固形タイプです。一つのバームで「クレンジング」「洗顔」「角質ケア」「マッサージケア」「トリートメント」の5 つの機能、という宣伝で一躍大ブームになりました。クレンジングバームの「DUO」は皆さんもご存知の製品だと思います。
クレンジングバームはどのように作られている?
中身が固形の製品は一定の温度をかけた上で充填しないといけないので、特別な設備が必要です。イメージはロウソクの蝋のような感じで熱がかかると液体になって、冷えると固まるような製品です。クレンジングバームも高温では液体、常温では固体となります。
クレンジングバームは固形(バーム)な所が新鮮で、使用感(トロっとする)でブームになりました。一時的なブームだけではなく、現在も売れている新たなクレジング剤形ですね。
クレンジングバームで毛穴や角栓は綺麗になるの?
毛穴の角栓はバームで落ちる?
毛穴にある角栓は皮脂とタンパク質の混合物です。この2つが強固につながっている状態なので、普通の洗浄剤や洗顔ではおちないです。クレンジングバームやオイルは油剤系なので、角栓との馴染みは洗顔よりはありますが、Pepeが使用した感覚ではあまり落ちるイメージはありません。
個人的にはクレンジングバームはメイク落としとしての機能を追求していく方向で良いと思います。
毛穴や角栓に関しては、毛穴・角栓に特化しているタイプの商品の方がおすすめ出来ますので、別のブログで毛穴ケアでまとめたいと思います。
クレンジングバームとクレンジングオイルの違い
クレンジングバームとオイルの違いは?
処方的にはバームはクレンジングオイルを固めています。処方にもよりますが、高融点のワックスで固めている製品が多いです。ワックスの配合量を調整して、丁度肌の上35度前後で溶ける(融点)ように処方化しています。素晴らしい技術ですね。
クレンジングオイルとの違いは固形か液体かです。
バーム VS オイル
バーム:バターのようにトロっとした感触
オイル:最近のタイプは水に濡れて使えるので便利
クレンジングバームとクレンジングオイルの違いは外観と感触です。
固形か液体かですが、使用感は全然違いますよね。
バーム:バームの方がよりトロっとした感触です。
オイル:水に濡れても使えるので、お風呂とかでサッと落としたい時はPepeはオイルを使います。
個人的に比較してみてますが、メイク落ちはどちらも良いですね。
バイコン*1処方のクレンジングオイルはバームよりメイク落ちが良いですね。
*1:バイコンテティニアス(油剤と界面活性剤の連続層)どこかで解説しようと思います。
クレンジングバームの正しい使用方法(効果的かつ新たな使い方)
クレンジングバームを正しく使おう
クレンジングバームも正しく使用しないと意味がありません。
こちらでは使用方法を解説していきます。
おすすめ使用方法
STEP1:手や顔が乾いた状態でクレンジングバームを付属のスパチュラや手で手のひらにとります。おおよそ500円ぐらいです。
STEP2:顔全体になじませていき、全体的にバームが行き渡るように優しくクルクルとなじませていきます。
STEP3:全体的に肌になじんだら、ヌルヌルした感触がなくなるまでお湯で流していきましょう。
化粧品原料プロからのポイント!!
必ず乾いた手でバームを使って下さい。
クレジングバームはオイルでメイクをなじませてから、上記のように乳化して洗い流します。一度乳化してしまうと機能を失ってしまいますので、必ず水が入らない状態で対応して下さいね。
バームは必ず乾いた手で使用して下さい!!
化粧品成分プロがオススメするクレンジングバーム
Pepeが今回おすすめするクレンジングバームはこちら👇
DUO ザ クレンジングバーム
ブラックリペア
化粧品原料プロおすすめポイント!!
DUOから真っ黒炭クレンジング登場
炭配合で黒くなったDUO、使用感も非常に良いです。メイク馴染みも良いエステル油がふんだんに使われているので、頑固なメイクもスルスル落ちます。やっぱり使用していて気持ちが良いのが素晴らしい所。肌の上で溶けると気持ち良いですね。
DUO ザ クレンジングバーム
(ノーマル赤)
化粧品原料プロおすすめポイント!!
元祖クレンジングバーム
ブラックよりしっとり系の油剤が多いノーマルのクレジングバームDUO。メイクがあまり濃くない方やしっとり感を追求される方はこちらもおすすめ。DUO独特のとろける触感は勿論ですが、洗い上がりのしっとり感も良い商品ですね。
アンドハニー クレンジングバーム
化粧品原料プロおすすめポイント!!
出しちゃいました、アンドハニーがクレンジングオイルとバームを発売。
クレンジングバームで共通しているのはイソステアリン酸系の界面活性剤 イソステアリン酸は分岐型脂肪酸で、色々な油との相性がよくメイクも上手く溶かしてくれます。 スルッとメイクが落ちてもちっとするタイプのバームですね。
パーフェクトワン スムースクレンジングバーム
化粧品原料プロおすすめポイント!!
スパチュラ不要なほどやわらかい「とろけるバーム」が売りの商品。
確かに他の製品と比べて系が柔らかいので手でとる事が出来ます。この柔らかを維持するために分岐のエステル油とワックスを何度も処方検討した結果だと思います。とろっと感は一番な製品ですね。
クレンジングオイルの解説はこちらを参照👇
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