今回の内容
化粧品原料プロフェッショナルのPepeです。
化粧品成分って良いとされているような成分でも実際見たことも触ったこともないような成分が多くありませんか?そんな中で一つの商品を選ぶのは難しい決断です。
今回は皆さんもよくご存知のヒアルロン酸について解説し、市販されている商品の中で化粧品原料プロフェッショナル視点でおすすめ商品を紹介したいと思います。成分や内容が分かると ヒアルロン酸商品の良さが見えてきますよ。
化粧品成分開発11年の経験を活かした情報提供を行いたいと思っています。化粧品の本質である中身(成分)の理解ができ、本当に自分の合った商品が選べるようになりますよ。
今回は ヒアルロン酸というキーワードがどのように着目されたかや、どの部分に効く成分かも解説していきたいと思います。
記事を読んで頂けると、使用感や見た目という感覚的な部分だけではなく、化粧品の本質である
中身(成分)が理解出来ると思います。中身が分かると本当に自分の合った商品が選べるようになります。
最終的には、ヒアルロン酸という成分を理解する事が出来ます。
おまけでPepeのおすすめ化粧品も記載しておきます。
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化粧品原料プロのPepeが本当の意味でオススメしている商品をまとめています。
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ヒアルロン酸について解説
ヒアルロン酸って何?
Pepeさん
ヒアルロン酸って何なのですか?
ヒアルロン酸はというのはムコ多糖です。
Pepeさん
全く良くわかりません。もう少しわかり易く話して頂けますか?
勿論ですよ。ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸の総称をムコ多糖類と呼びます。ヒアルロン酸というのは糖の高分子(いっぱい糖が繋がっている)成分です。
Pepeさん
ヒアルロン酸は何が良いんでしょうか?
はい。これはダントツに保水(保湿)効果です。
ヒアルロン酸という物質は自身の200倍(注:分子量によります)の水を保持する事ができます。また、ヒアルロン酸は体内にも存在する生体親和性(人の身体に合う)の高い成分です。
左記はヒアルロン酸製造メーカーさんの生化学工業さんのHPを画像です。これは水溶液ですが、保水性が高いの事が分かると思います。
凄いですね。化粧品にいっぱい使われている理由が分かりました。
じゃーヒアルロン酸配合化粧品を使えば肌の中のヒアルロン酸が増えるんですね?
そこは違います。コラーゲンの時にも話ましたが、ヒアルロン酸やコラーゲンを肌に塗布してもそのものは増えません。かなり分子量(形が大きい)ので肌への浸透は低いので、高保湿剤という機能として配合されています。
ヒアルロン酸自体は保水保湿効果が高いですが、ヒアルロン酸を塗ってもヒアルロン酸は増えないという事を理解しておいて下さい。
ヒアルロン酸の役割
ヒアルロン酸は細胞と細胞の間に多く存在し、水分の保持やクッションのような役割で細胞を守っています。人の関節においては関節液、関節軟骨などに多く入っていて、潤滑作用やクッションとしての役割など、関節の動きを良くする働きをしています。ヒアルロン酸は人間の体内に元々存在するゼリー状の物質で、ムコ多糖類の1つです。高粘度かつ弾性を持ち、皮膚では真皮内に多く含まれるほか、皮膚や筋肉、軟骨など体のさまざまな部位にあり、細胞同士をつなぐ役割があります。
ヒアルロン酸は細胞と細胞の間に多く存在し、水分の保持やクッションのような役割で細胞を守っています。
ムコ多糖類の種類
ムコ多糖には皆さんが良く聞くコンドロイチンなども含まれますよ。
一言でムコ多糖類といっても、様々な種類があるという事です。
ヒアルロン酸って何から出来ているの?
Pepeが入社した2003年の頃のヒアルロン酸は殆どが動物由来でした。
主に原料は鶏のトサカ(鶏冠ケイカン)からの抽出でヒアルロン酸を作っていました。鶏冠からの方が高分子(高粘度、高粘稠)のヒアルロン酸が得られたからです。しかし、2000年初頭にBSE(狂牛病)問題が米国で発生し、化粧品原料全般が動物由来の原料を避けるようになってきました。ヒアルロン酸は元々発酵法でも製造可能だったのですが、高分子のヒアルロン酸を発酵製造で作る事は難しかった過去があります。昨今は各ヒアルロン酸メーカーの技術革新により高分子のヒアルロン酸も発酵で製造出来るようになりました。今は殆どの化粧品に配合されているヒアルロン酸は発酵由来になっています。
最近のヒアルロン酸は発酵法での製造が多いです。
化粧品原料としてのヒアルロン酸の価格
高いです。ただ、最近安いものも出てきていますが、国内メーカーのヒアルロン酸はkg辺り数万以上はします。
食品でも同じですが、輸入メーカーのヒアルロン酸は安いです。特に韓国品は品質もそこそこで価格が安いので安価な化粧品に配合されているヒアルロン酸は輸入品が多いです。ちなみにに日本のメーカーでヒアルロン酸を製造している大手メーカーはキユーピーさんとキッコーマンさんです。ホームページを引用させて貰っている生化学工業もヒアルロン酸製造メーカーの1社です。最近製造を止めてしまったのですが、資生堂さんも自社でヒアルロン酸を製造していましたよ。
日本メーカー製造のヒアルロン酸は純度も高く品質も安定していると感じます
化粧品原料プロPepeが知っているヒアルロン酸生詰化粧品の裏側
ヒアルロン酸という成分は水溶液ではなく、粉なんです。
左記を見てください。
こちらがヒアルロン酸です。(正確にはヒアルロン酸Na)
*キユーピーさんホームページ引用
ヒアルロン酸は粉末です。
でも、世間のヒアルロン酸生詰商品は液ですよね?
でわ、これって嘘の商品なんですか?という事になると思います。ヒアルロン酸の化粧品原料は下記の2種類で販売されています。
- ヒアルロン酸Naの粉末としての化粧品原料
- ヒアルロン酸Naの1%水溶液としての化粧品原料
皆さんの想像どおりです。このヒアルロン酸の1%水溶液の化粧品原料を購入して、ヒアルロン酸生詰商品として販売しているので生詰と謳っているという事です。実際にはヒアルロン酸は1%前後の配合商品が多いと思います。
ヒアルロン酸は粉末を水に溶かして化粧品に配合するのですが、これが結構大変なんです。
砂糖のようにスッと溶ければ良いのですが、かなり溶けにくい成分で時間をかけてずっと混ぜれば溶けるのですが、時間がかかります。化粧品原料メーカーも使用する側の事を考えますので、商品として粉末(100%)の商品と、予め溶かして水溶液化した商品:ヒアルロン酸1%水溶液という商品の2種類をラインナップしているというわけです。
おすすめ商品 化粧品原料開発者Pepeがオススメするヒアルロン酸商品
ヒアルロン酸自体にはヒアルロン酸を増やす効果はありませんが、高保湿ケアとしては非常に優れています。1%でもプルプルの水溶液が出来る程の保水力があります!今回はヒアルロン酸配合化粧品を紹介したいと思います。
ロート製薬 肌ラボ 極潤ヒアルロン液
ロート製薬さんの肌ラボ 極潤ヒアルロン酸液です。
うるおいへのこだわり。スーパーヒアルロン酸配合を配合しています。スーパーヒアルロン酸とはアセチル化ヒアルロン酸の事で、このヒアルロン酸は肌への密着して保湿する効果が非常に高い成分です。一般のヒアルロン酸も入ってますので、高保湿な商品です。価格も安価で嬉しい商品です。もちもちな感触です。
- スーパーヒアルロン酸配合(肌へ密着して保湿するヒアルロン酸)
- 恐らく国内のヒアルロン酸を使用している
- 価格がお手頃
- 感触はヒアルロン酸らしく、もちもち
ジュジュ化粧品 アクアモイスト 発酵ヒアルロン酸の化粧水
ジュジュ化粧品のヒアルロン酸化粧水です。ヒアルロン酸化粧品の走りの商品ですね。
高浸透の「発酵ヒアルロン酸」に加え、サイズや特性の違うヒアルロン酸2種類を組み合わせ、高密度で持続性の高い処方になっています。浸透型ヒアルロン酸というヒアルロン酸の分子を小さくした成分を配合して他の商品との差別化をしています。使用感はもっちりだけど、スッと溶けるような感触です。
- 浸透型ヒアルロン酸配合(低分子化し浸透性を上げているヒアルロン酸)
- 恐らく国内のヒアルロン酸を使用している
- 価格がお手頃
- 感触はもちっとしながらスッと溶けるような感触
ヒアルロン酸化粧品を使用した事の無い方は、一度試して頂ければ嬉しいです。
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