【自己紹介】
化粧品成分専門ブログ
コスメプロフェッショナル
運営者 Pepe
化粧品成分開発に10年以上従事した化粧品成分のプロフェッショナルであるPepeが発信する化粧品成分特化ブログです。化粧品成分を理解する事によって、化粧品選びが楽しくなり、幸せなコスメライフを過ごせるきっかけになれば嬉しいです。
本日のテーマ
【セラミド】
今回はセラミドを解説していきます。セラミドがどのように注目されたかや、どのような効果がある成分なのかを解説していきます。記事を読んで頂けると、使用感や見た目という感覚的な部分だけではなく、化粧品の本質である中身(成分)が理解できます。中身が分かると本当に自分の合った商品が選べるようになります。
数あるセラミド製品の中から、
自身に合う製品を探す事が出来る筈です。
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セラミドって何?敏感肌向け化粧水、クリーム、美容液、バリア機能アップの理由を解説します。おすすめ商品も紹介
セラミドって何?
セラミドって何?
Pepeさん
セラミドって何なのですか?
セラミドというのは細胞間脂質の総称ですね。
Pepeさん
全くわかりません。もう少しわかり易く話して頂けますか?
セラミド=細胞間脂質と呼ばれる物質という事です。
そして細胞間脂質とは肌の角層(皮膚の下)にある成分です。わかり易くいうとレンガを積んでいった時にレンガを繋げるモルタルがありますよね?そのモルタル部分ですね。下記に写真を記載致します。
花王さんのHPでセラミドに関して分かりやすい動画がありました。
下記参照下さい♬
*花王HPより引用 2021年11月8日
下の図の角層細胞(肌色の角層細胞)がレンガで青い丸粒がセラミドでモルタルのようなイメージです。
角層細胞(肌色の角層細胞)がレンガで青い丸粒がセラミドでモルタルのようなイメージです。
よく分かりました。
何が良いんですか?
セラミド自体は油溶性で角層の水分を保持する役目です。
また、アトピー性皮膚炎や皮膚疾患がある方の角層を調べてみるとセラミドが少ないという結果も出ています。
へー!凄い成分なんですね。
イメージでは水に溶ける保湿成分かと思っていましたが油なんですねー。
正確には油に近い両親媒性物質(油も水も持っている成分)で、あんまり他の成分に溶けないので処方者泣かせではありますが、私は大好きな成分です。
下記で詳しく解説していきます。
セラミド研究の歴史 元花王研究者の芋川教授
セラミドの第一人者
Pepeが化粧品業界に入った時はまだセラミドという言葉は一部の化粧品研究者か皮膚科学の専門者しか知らない言葉でした。このセラミドを広げたのが芋川さんです。(現:宇都宮大バイオサイエンス教育研究センター特任教授・芋川玄爾さん)芋川さんは花王さんの研究者として働いていて、セラミドを研究していました。私も入社当時芋川さんの論文や資料を見て勉強しセラミドという素晴らしい物質を知りました。ここでは詳しく解説しませんが、その頃よく花王さんの皆さんが私が上記で話したように角層細胞をレンガ、セラミドをモルタルと言って必要成分を上手く保持する機能だといって講演されていたのを今も覚えています。
*興味のある方は芋川先生の論文を読んで下さい。
芋川先生のセラミド講演
角層細胞をレンガ、セラミドをモルタルと言って必要成分を上手く保持する機能だと教えて頂きました。
セラミドという言葉が広がったのは花王さんのお陰かもしれません!
花王さん凄い研究成果です。
化粧品業界ではセラミド=花王さんのようなイメージです。
セラミドの種類 天然セラミド、ヒト型セラミド、合成セラミド
セラミドの種類は4種類
芋川さんが花王さんで研究している時代に作り出したのは合成セラミドです。これが花王さんの基礎化粧品であるキュレルの商品化につながり、さらにアトピーの人はセラミドが減少していることも分かってきました。丁度良い資料が全薬工業さんのアルージェのHPにありましたので引用致します。
アルージェは天然セラミドを使用しているので、他のセラミドがサラッと説明されていますが、花王さんが開発した合成セラミドも両方良い原料ですよ。
セラミドは大きく分けて4種類あります。
天然セラミド
ヒトが持つセラミドに似た構造を持ち、肌なじみがよく保湿力が高いセラミド。水と油の両方になじむ性質を持っています。
表示名:ビオセラミド、セレブロシドなど
植物性セラミド
米ぬか油、ユズの果実などから抽出した植物由来のセラミド。ヒトの体内のセラミドとは一部構造が異なります。
表示名:米ヌカスフィンゴ糖脂質、ユズ果実エキスなど
バイオセラミド
酵母などを利用して生成したセラミド。ヒトが持つ12種類のセラミドのいずれかに似た構造を持っています。ヒト型セラミドや天然型セラミドと呼ばれることもあります
表示名:セラミド2、セラミド3など
合成類似セラミド
セラミドに類似した物質を化学的に合成したセラミド。疑似セラミドとも呼ばれます。
表示名:ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドなど
化粧品原料としてのセラミドの価格
セラミドは高価格の高級成分
セラミドは純品では凄く高価な成分です。上述したように溶けにくい成分で基本は粉体です。(外観=見た目 は粉体です)そういう価格事情や扱いにくさもあり、Pepeのような化粧品原料開発者が油剤に溶かしたり、1%前後を水に分散(細かく混ぜる)して原料として販売しているケースも多いです。
セラミドはめちゃくちゃ
高い化粧品成分
純度の高いタイプはKg辺り価格で軽自動車が買えるような値段です。
セラミドは敏感肌、乾燥肌のバリア機能向上へ
セラミドは敏感肌、乾燥肌へも有効
セラミドの機能はセラミドが角層の細胞間に存在し、水分を抱えるという効果です。証明されている内容にはアトピー性皮膚炎の方にセラミドが少ないという事もデータがあります。セラミドは人肌の中に存在する成分なので、敏感肌の方へも有効性の高い成分かつ、水分を保持する機能が高いので乾燥肌の方にも有効だと考えます。
注:アトピー性皮膚炎の方にセラミドが少ないというデータはありますが炎症の治療は医薬品になります。皮膚科医の判断となりますので重度のアトピー性皮膚炎の方の使用は医師の判断を仰いで下さい。
セラミドおすすめ商品 化粧水、美容液、クリーム
ここからはPepeおすすめのセラミド化粧品を解説します。
セラミドの機能はバリア機能UPです。
乾燥肌や敏感肌の方は一度試して頂けますと幸いです。
花王キュレル
化粧品成分プロおすすめポイント!!
セラミドを発見し疑似セラミドを作り出したセラミドプロの商品!!
セラミドの事を知り尽くした会社花王さんのキュレル。花王さんが開発した疑似セラミドが配合されていて使用感もコスパも非常に良い製品です。まだ、試した事のない方は是非一度ご賞味あれ。
全薬工業 アルージェ
化粧品成分プロおすすめポイント!!
こちらは天然セラミドであるセレブロシド配合の化粧品です。医薬品会社である全薬工業さんが出している化粧品ブランドです。セラミドをナノ化していて浸透性を上げています。また、セレブロシドは馬由来の成分で肌への馴染みもよく使用感も良いです。
TUNEMAKERS(チューンメーカーズ) 原液美容液
化粧品成分プロおすすめポイント!!
原液コスメのチューンメーカーズのセラミド原液です。保湿力のある米ヌカ由来の糖セラミドです。使用感はさらっとしていますが、翌朝の感触は素晴らしいです。セラミドをナノ化する事で浸透性を上げている化粧水です。高濃度でしっかり乾燥ケアしたい方におすすめです。
おすすめの使用方法は
アルージェのミスト
&
チューンメーカーズを使用
その後👇
キュレルのクリーム使用
セラミド化粧品を使用した事の無い方
まずはどれかを使ってみては如何でしょうか?
敏感肌、乾燥肌の方は全部使ってみるのも良いと思います
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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