【化粧水は殆ど水】化粧水は本当に効くの?デパコスでも水が殆ど?化粧水の効果は?

効能効果に関して

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化粧品成分開発に10年以上従事した化粧品成分のプロフェッショナルであるPepeが発信する化粧品成分特化ブログです。化粧品成分を理解する事によって、化粧品選びが楽しくなり、幸せなコスメライフを過ごせるきっかけになれば嬉しいです。



本日のテーマ
【化粧水は殆ど水】

あなたは水を付けた時と化粧水をつけた時に違いを感じますよね?違いを感じないのであれば化粧水を買わず水をつけている筈です。確かに化粧水は水が殆どの割合を占めます。ただ、その殆どではない水以外の成分に各社のノウハウが詰まっている化粧品です。

実際の化粧水の処方(成分の割合)も公開していき、殆ど水の化粧水がどのような効果をもたらすのかを解説していきます。記事を読んで頂けると、使用感や見た目という感覚的な部分だけではなく、化粧品の本質である中身(成分)が理解出来ると思います。中身が分かると本当に自分の合った商品が選べるようになります。


Pepe
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化粧水は殆ど水?

化粧水は殆どが水!!

化粧水は殆どが水は本当?

Pepeさん

化粧水は殆ど水なのですか?




Pepe
Pepe

はい!化粧水は殆どの成分が水です。




えっ😭水がどのぐらいの割合なのですか?




Pepe
Pepe

水が90%ぐらいです。



デパコスでも90%水なのですか?




Pepe
Pepe

そうですね。違う商品もありますが、基本化粧水は殆どが水です。




えー!そうなのですか!
本当に殆どが水なのですね😭




Pepe
Pepe

はい。ただ、その残り10%と水の組み合わせで素晴らしい化粧品になります。




でも、90%も水だなんてショックです。




Pepe
Pepe

でも水とは明らかに違いを感じる事が出来る筈です。そこに各社のノウハウが詰まっているので、水が多く入っているからといって嘆く必要はないです。





でも、やはり納得いかないです。



Pepe
Pepe

わかりました。
では、納得いくように化粧水を紐解いていきましょう。





化粧水の処方 配合成分の割合を公開

化粧水の処方例

Pepeも大好きなブランド【ちふれ】の化粧水を例にあげてみましょう。ちふれは処方を公開している数少ない企業です。


化粧水の処方例
保湿化粧水 さっぱりタイプ

出典:ちふれ化粧品ホームページ



INGREDIENT全成分・分量表示

配合目的表示名称表示分量
清涼成分エタノール6.00%
保湿成分BG5.00%
トレハロース0.03%
ヒアルロン酸Na0.01%
油性エモリエント成分ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)0.02%
可溶化剤PEG-60水添ヒマシ油0.50%
防腐剤メチルパラベン適量
pH調整剤クエン酸Na適量
クエン酸適量
成分の酸化防止剤トコフェロール適量
基剤全量を100%とする


Pepe
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上記がちふれさんの化粧水さっぱりタイプの処方です。見て頂いたらわかるように水が89%前後入っている処方となります。



最初に記載していますが、化粧水は90%が水です。その効果はどうなのでしょうか?


化粧水の保湿効果、化粧水の技術

化粧水の効果や技術は?

ちふれの化粧水の処方をもう一度見てみましょう👇

配合目的表示名称表示分量
清涼成分エタノール6.00%
保湿成分BG5.00%
トレハロース0.03%
ヒアルロン酸Na0.01%
油性エモリエント成分ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)0.02%
可溶化剤PEG-60水添ヒマシ油0.50%
*わかり易いように少量成分を除外しています

全成分の配合順番は1%以上が多い順番、それ以外は順不同です。順番に効果を確認しましょう。
*全成分のルールはこちらのブログを見ていただくと理解度が上がります。

・エタノール:
清涼効果と肌への馴染みが上がります。

・グリセリン:
保湿効果、水と混ざる事で水の蒸発する速度を変えて感触付与します。

・トレハロース:
食品の甘味料にも使用される糖の保湿成分です。

・ヒアルロン酸Na:
多糖類のポリマー、Pepeも独自に解説しています。*ヒアルロン酸の特化ブログはこちら

・ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル):
Pepeも大好きなアミノ酸系のエモリエント剤

・PEG-60水添ヒマシ油:
肌の馴染みと、可溶化剤として使用。



可溶化剤?

Pepe
Pepe

ちふれの化粧水には可溶化という技術が応用されています。可溶化という技術は簡単にいうと油を水に溶解させる技術です。普通は水と油を混ぜるには乳化という白くなる技術が使われるのですが、可溶化は透明になり熱をかけても安定です。


上記処方でいうと油剤である、【ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)】を界面活性剤である【PEG-60水添ヒマシ油】で水に溶かしこんでいる状態です。

ちふれの化粧水は0.02%の油剤と少量の界面活性剤が含まれることにより、さっぱりした感触の中に肌に馴染む感触と独特のしっとりさを感じる事が出来ます。


化粧水はどのように肌に残る

化粧水はどのように残るの?

可溶化で溶解させた油剤は水が飛んでも残ります。また、一緒に入っているグリセリンや保湿剤も水と混ざっている事で揮発速度(水が飛ぶ時間)が緩やかになり、肌の水分の蒸散を防いでくれます。一番有名な肌の蒸散の指標はTWELという指標で、肌の水分の蒸発量を測る測定です。肌に水分が維持されているかどうかで保湿されているかを測定していきます。




Pepe
Pepe

化粧水で一番よく求められる保湿は肌の水分を維持できているかで測定する事が出来ます。




肌の水分保持力の指標 『経表皮水分蒸散量(TEWL)』


経表皮水分蒸散量(TEWL)

健康な肌は水を角質層にたくさん維持しています。保湿されている健康で潤いはある肌はバリア機能も高くなっていて角質層に維持している水分の蒸発を防いで健康的な状態を維持しています。一方でアトピー性皮膚炎や乾燥している肌ではバリア機能が低いために水分を蓄える力を維持出来ず肌荒れや乾燥を起こしてしまいます。経表皮水分蒸散量測定では、肌表面から蒸発する水分量の経時的な変化を測定し、水分保持効果を評価することができます。



Pepe
Pepe

化粧水やスキンケアの保湿力を測る時に一番使われる指標がTEWL(経表皮水分蒸散量)です。これは肌の水分がどれだけ保持されているか分かる指標です。水分が維持されている方が保湿が優れているという指標になります。






きれいテストラボさんのHPに試験概要がありましたので、下記に記載致します👇

【長期試験】
測定部位に試料を1日2回、4週間洗顔後に連用塗布します。連用塗布前、連用塗布後に経表皮水分蒸散量を測定することにより、肌の水分保持力を評価します。この試験を利用することにより、化粧品を長期使用したことによる肌のバリア機能改善の程度を調べることができます。

評価試験概要の画像

【短期試験(オプション)】
洗浄前、洗浄後、試料塗布後における経表皮水分蒸散量を測定することにより、試料の水分保持効果の評価を行います。この試験を利用することにより、化粧品の水分保持効果の持続時間を調べることができます。



Pepe
Pepe

湿度と温度が一定に保持された部屋で肌の水分量を測って、どれぐらい水分が蒸散したかを測定して保湿効果を数値化します。



結論:化粧水は殆ど水だけど効果はあり

化粧水は殆ど水だけど効果はあり


・保湿剤との組み合わせで水分の蒸散を抑える

・可溶化で油のしっとり感をあたえる

・保湿されているかは肌の水分蒸散を測定

・おすすめ化粧水は次の項目へGO



Pepeが選ぶおすすめ化粧水


Pepe
Pepe

ここからは化粧品成分プロとしておすすめの化粧水を紹介させていただきます。



ちふれ 保湿化粧水
さっぱりタイプ


化粧品成分プロおすすめポイント!!

コスパ良過ぎの最強化粧水個人的な好みでしっとり、とてもしっとりも選べますが、Pepeはこのさっぱりタイプが好きです。さっぱりしている使用感なのに、しっかりと保湿してくれます。可溶化の技術で油のしっとり感ものこる秀逸な化粧水660円は衝撃です。(倍でも買います)

Pepeおすすめ化粧水 ちふれ保湿化粧水さっぱり





イプサ ザ・タイム

化粧品成分プロおすすめポイント!!

以前メンズコスメ特集の時におすすめした化粧水。勿論女性にも素晴らしい商品!しっとりとして肌に染み込む感じがあります。肌に付けると吸い付く感じの設計がされています。敏感肌の方もイプサの化粧水はつけても大丈夫という方が多いヒット商品です。使用後に乳液は使った方が良いのですが、この商品は乳液を使わなくてもしっとり感が続くにも特徴の一つです。



アベンヌウォーター

化粧品成分プロおすすめポイント!!

フランスの医薬品メーカーのピエールファーブルさんが販売している商品アベンヌウォーターです。アベンヌはフランスのアベンヌ村にある温泉水を使った化粧水です。アベンヌ温泉水は山地に降った雨がフランスで最も古い複雑な地層を50年以上かけて通り抜けて得られる温泉水だそうです。確かに特徴的な使用感があり、Pepeも好きな商品です。




SK-II
フェイシャルトリートメントエッセンス

化粧品成分プロおすすめポイント!!

SK-IIフェイシャルトリートメントエッセンスは別格!ガラクトミセス培養液(ギュウニュウ)、BG、ペンチレングリコールで98%~99%ぐらい構成されていると思います。勿論ピテラが一番最初に来ているという事はSK-IIの化粧水はピテラが一番配合量が多く入っている商品だという事です。SK-IIがこれほどのまでヒットしている理由はピテラという原料が自社成分である事、その成分を惜しみなく使用する事で唯一無二の商品にしているというポイントが成分情報からも分かります。







アルビオン
フローラドリップ

化粧品成分プロおすすめポイント!!

アルビオン独自成分である発酵液を惜しみなく使っている製品。全成分表示もアスペルギルス(カワラヨモギ/ヤグルマギク)花/葉/茎/(ヤマヨモギ/メリッサ/タチジャコウソウ)葉/茎、発酵液が一番最初にきています。KOSEグループのアルビオンの商品はコーセーの技術力が使われていて高価格帯の商品には様々な技術が使われていますよ。こちらも唯一無二な商品となっています。





カルテHD
モイスチュアローション

化粧品成分プロおすすめポイント!!

製薬会社のマルホとコーセーの合弁会社が発売したカルテ、推しの成分はヘパリン類似物質ですが、医薬部外品なので恐らく配合量は医薬品より少ないと思います。その分セラミド類似ポリマー【リピジュアの兄弟みたいな成分】も配合されていて保湿性と使用感抜群です。コスパも良いですね。

Pepeおすすめ敏感肌用化粧品 カルテ モイスチュアローション 高保湿化粧水




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